リゾートトラストの主要事業の一つである会員制リゾートホテルの建設をするには、周辺の自然環境を維持するために、もとの自然を守り、生かしていくことがとても重要です。
2018年4月にオープンした「エクシブ六甲 サンクチュアリ・ヴィラ」は、兵庫県神戸市にある六甲山の豊かな自然に囲まれた場所にあり、「天空の聖域」と呼ぶにふさわしい、都会の生活から離れゆったりとした時間が過ごせる会員制リゾートホテルですが、建設する際に、六甲の自然を守り再生する計画を神戸市と環境省に提案し、自然との共存を実現したホテルです。
この敷地には、もともと貸別荘や企業の保養所などがあり、長年使わずに放置された場所でしたが、この土地を再利用すべく、残せる自然はできるだけ残すよう既存森林の手入れと植樹を施し、生物の保全なども踏まえて、六甲の森を再生させました。
「モリアオガエルの池」
モリアオガエルが棲む池を守るため建設計画を一部変更。工事完了後も、卵やオタマジャクシの観察を続けています
「岩の上に立つヤマモミジ」
岩にしっかりと根を張り、移植できなかったヤマモミジ。希少な1本を残すよう、周辺の建設計画を立て直しました
2010年、愛知県名古屋市で「生物多様性条約第10回締約国会議(以下、COP10)」が開催され、リゾートトラストは、この会議に参加する国際環境機関「IUCN(国際自然保護連合)日本委員会」と共同で、会議のロゴマークでもある「おりがみロゴ(多様な動植物を日本の伝統文化であるおりがみで表現するもの)」をお客様と折り、「10年後の地球」に向けたメッセージとともに会議会場に届ける活動「おりがみアクション」を実施しました。
2016年9月1日~10日に、IUCN(国際自然保護連合)主催の第6回世界自然保護会議(IUCN World Conservation Congress)がハワイ・ホノルルにて、開催されました。この会議は4年に1度開催され、今回は世界192カ国から約1万人が参加。今後4年間の生物多様性や自然保護に関する方向性、問題点などが議論されました。
リゾートトラストは、IUCN 日本委員会と共催でブース出展をし、「おりがみアクション」を実施。また、IUCN幹部のGiulia Carbone氏と企業における自然環境保全、生物多様性保全に関する意見交換を行いました。