サッカー日本女子代表前監督・
大宮アルディージャ トータルアドバイザー

佐々木則夫さん

人生の荒波を
夫婦の二人三脚で乗り越えて。

2011年と2015年のFIFA女子ワールドカップ、そして、その間に行われた2012年のロンドンオリンピック…
3大会連続でなでしこジャパンをファイナリストへと導いた名監督、佐々木則夫さん。
その傍らには、よき伴侶であり、人生の戦友として佐々木さんを支える奥様の存在がありました。
お二人の仲のよさを見ていると、周囲の人たちまでもが幸せな気分になれるから不思議です。
今回のインタビューでも、ご夫婦にまつわるいくつかのエピソードが登場しました。

―奥様の存在は、どのように感じておられますか。

喜びも哀しみも、私と同じように感じてくれる人がいる。

 私は、ただ仕事に没頭しているだけで、あとのすべてのことを妻にやってもらっている感じです。それに、3大会連続ファイナルに行った時には、全試合を観に来てくれました。だから、彼女も僕と同じ喜びや哀しみを味わっているのだと思います。

―奥様の存在が、監督・佐々木則夫の原動力のひとつだったのですね。

世界一に輝いた決定的瞬間を夫婦で共有。

 そうですね。リオオリンピックを見ていて、出場選手のご家族などは、さぞたいへんな思いをされているのだろうなと、実感しました。テレビで応援しているほうがずっと緊張するんですよ。応援にすごく力が入ってしまう。現場で指揮をしている時のほうが、ずっと冷静でいられるものです。だから、おそらくテレビやスタンドで観ていた妻はハラハラドキドキの連続だったんだろうな、たいへんな思いをさせたんだな、と改めて感じました。実際、ドイツのワールドカップで優勝した時には、一瞬、腰を抜かしてしまったみたいです(笑)。妻に向かって手を振ったのですが、彼女は力が抜けて気づかなかったようです。休みがあったらサプライズの旅行でもプレゼントしたいところなのですが、プランを立てるのは、やはり妻に頼んでしまいます。彼女は、そういうセンスもいいんです。

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―佐々木さんの温泉好きは、サッカー業界でも有名とうかがいました。

戦いを終えて入る温泉は最高!

 自分も長い間サッカーをやっていて、宿に帰った時にやすらげる場所があるといいなと感じていましたから、監督としてキャンプの宿泊地を選ぶ時にも、まずは選手たちに喜んでもらえるかどうか、やすらぎが持てる場所があるかどうかを考えました。温泉はリラックスするには最高の場所ですからね、温泉のないキャンプ地は候補から除外していました(笑)。プライベートの旅でもつい温泉のある土地に足が向いてしまいます。この間は函館に行きましたよ。この時も、旅程は妻に決めてもらいましたけどね(笑)。

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奥様のお話になると、照れた微笑みとやさしい眼差で佐々木さんの表情が和らぎます。
そばでニコニコしながら見守る奥様と何度も視線を交わしながら答えてくださったインタビューからは、
二人三脚で歩む素敵なご夫婦の人生も垣間見せていただくことができました。
インタビュー、ありがとうございました。