ESG

環境

水資源の保全

基本的な考え方

世界では、人口増加や気候変動などによる水資源の問題が深刻化しています。リゾート施設を多く運営している当社グループの事業活動において、水資源は欠かすことのできない大切な資源です。
当社グループにおいては、水資源の質の維持・向上に重きを置き、ホテルやゴルフ場の開発時、また、実際に運営を始めてからのオペレーションにて各種取り組みを行っています。今後も継続的に新規施設がオープンする中、当社グループとして寄与できることを考え、ステークホルダーの皆様とともに大切な水資源を守っていきます。

水循環システム
「クローズドシステム」

当社グループが管理している「グランディ浜名湖ゴルフクラブ」では、周辺環境に影響を出さずにグリーンを保てる「クローズドシステム」を導入しています。これは、グリーン下に貯水槽を造ることで、ゴルフ場内で発生した農薬を含んだ水を外へ流出させることなく貯水し、その水を再びグリーンに散布するという循環システムです。日本国内のゴルフ場としては、リゾートトラストグループが初めて導入しました。オープン以来、鑑賞池の水質を定期的に測定しており、農薬は一度も検出されたことはありません。環境省の基準値もクリアしています。

クローズドシステム概念図

クローズドシステム概念図

グリーンの水を集め、適切に再利用・蒸発散などの処理を行うことにより、農薬の外部流出を防いでいます。

グランディ浜名湖ゴルフクラブ

循環ろ過による水の再利用

完全会員制のアーバンリゾートホテル「ラグーナベイコート倶楽部」には、三河湾との一体化を演出する大きな水盤があります。その水盤を使うには大量の水が必要です。当社グループは、水資源の保護のため、循環ろ過によって常に浄化した水を再利用しています。水盤から溢れた水は調整池に流れるようになっており、そこで塩素などを除去しています。
水盤の水は、スパの水風呂を冷やすための冷却水としても活用しています。年間で約14,500kWh、一般家庭の3.3年分に当たる電力削減に役立っています。自然の池や湖と同じように、雨が降ると水が溜まり、晴天の日には蒸発するので、周囲の森とともに敷地内の気温上昇を抑制する効果も期待しています。

ラグーナベイコート倶楽部

「サステナブルECOステイ」の提案

当社の環境に配慮した取り組みにご賛同いただき、お客様とともに持続可能な社会を目指すことを目的として、当社ホテルで2泊以上ご滞在のお客様に「サステナブルECOステイ」を提案しています。連泊される際に、部屋の清掃およびアメニティの交換などを不要とされる場合、ご利用日分のECOクレジット(付帯施設利用券)やドリンクチケットなどをプレゼントしています。清掃や消耗品の使用量を抑えることで、環境負荷の低減削減につながると考え、お客様にご賛同、ご協力していただき、実施している取り組みです。

サステナブルECOステイ