受け継がれる想いを、あしたの風景に。-滋賀・琵琶湖編-
リゾートトラストの施設がある場所には、その土地ならではの美しい景観と、それを守り続ける人々の営みがあります。私たちがご提供するおもてなしは、地域の皆様が育んできた豊かな環境に根ざしています。
私たちは、地域に共に集うパートナーとして、自治体や地元の団体が主催する環境保全活動などに参加しています。地域の皆様と共に「その土地の景観や資源」を守り、次代へとつないでいくこと。それは、ホテルという枠を超えて地域の一員として果たすべき、大切な役割だと考えています。
【滋賀・琵琶湖】日本遺産・針江の「ヨシ原」を、次代の資産へ

日本最大の湖、琵琶湖。ラムサール条約に登録されるこの広大な水域において、湖岸の「ヨシ」は美しい自然景観を形作るだけでなく、魚類や鳥類の貴重な生息場所となり、さらには湖岸の侵食防止や水質の保全など、多様な役割を担っています。
私たちのホテルにほど近い、高島市針江地区の「ヨシ群落」は、国の重要文化的景観『高島市海津・知内・針江の水辺景観』に選定されるとともに、日本遺産『琵琶湖とその水辺景観 -祈りと暮らしの水遺産-』を構成する要素でもあり、地域の宝として次代へ守り抜くべき、かけがえのない風景です。
この風景が今日美しく保たれてきた背景には、人と湖が共生してきた長い歴史があります。
かつてヨシは、よしず(葦簀)などの材料として、地域の暮らしを支える大切な資源でした。しかし需要の減少とともに、地域での担い手不足も重なり、かつて当たり前だった「冬の刈り取り」という営みも、次第に途絶えがちになりました。冬に枯れたヨシを適切に刈り取らなければ、翌春の新芽が育たず、堆積した枯れ葉が腐敗して水質悪化を招いてしまいます。そればかりか、枯れヨシが幾重にも積み重なり、湖国の象徴である清々しい水辺の景観までもが損なわれてしまうのです。
この美しい水辺を守り、次代へつなぐためには、「人の手」による関わりが欠かせません。
現在、この良好な景観は、地域の皆さんの手による懸命な保全活動によって維持されています。先人から受け継いだこの美しい水辺を、自分たちの手で次代へ繋いでいこうとする地域の真摯な歩み。そこに共鳴し、サンクチュアリコート琵琶湖のスタッフは、この12月、高島市が主催した「ヨシ刈り」に、参加しました。3メートルを超すヨシを鎌で刈り取る地道な作業。それは、かつての先人たちが営んでいた「自然との共生」を、環境と景観を守るためのバトンとして受け継ぐ活動でもあります。
こうした活動を通じて感じるのは、私たちのホテルもまた、琵琶湖の豊かな恵みによって生かされているということです。地域の皆様が守り抜いてきたこの清らかな水辺があるからこそ、私たちはこの地でお迎えするお客様に、心安らぐ時間をご提供できるのだと強く感じます。
地域の皆様が未来を見据えて大切に取り組まれている活動に、私たちリゾートトラストグループのスタッフが「地域の一員」として加わり、共に歩む。
私たちは、これからも各地の取り組みにしっかりと歩調を合わせ、地域と共に歩むパートナーとして、このかけがえのない環境を未来へとつないでまいります。