ESG

Sustainable Story サステナブル・ストーリー

持続可能な社会に向け、当社グループの「今」をお届けします。

受け継がれる想いを、あしたの風景に。-三重・鳥羽編-

リゾートトラストの施設がある場所。そこには、長い歳月をかけて守られてきた美しい自然と、その地に根ざした文化があります。私たちがお客様にお届けしている「しあわせな時間」は、その地が持つ魅力があってこそ成立するものです。

私たちは、各地の自治体や地元の団体が進める活動に、地域の一員として参画しています。地域の方々が守り続けてきた「その土地ならではの価値」に触れ、その維持に共に汗を流すこと。それは、地域に根ざすホテル運営において、私たちが大切にしている姿勢です。

【三重・鳥羽】「食べる」ことで守る。海女文化と豊かな海を次代へ

グランドエクシブ鳥羽が位置する三重県鳥羽市は、日本で最も多くの海女さんが活躍する「海女のまち」です。素潜りでアワビやサザエ、海藻など、四季折々の豊かな海の幸を採るその漁法は、古くは『万葉集』にも詠まれ、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
しかし近年、海水温の上昇や磯焼けによる資源減少に加え、高齢化や後継者不足といった問題も深刻化しており、地域に息づく海女文化を未来へつなぐ上で、大きな課題に直面しています。

この課題に対し、地元・鳥羽市観光協会が主体となり「海女さん応援基金」が設立されました。海の幸を中心に、リゾートトラストグループ屈指の地産地消を実践するグランドエクシブ鳥羽も、この志に深く共鳴し、地域ぐるみの保全活動の輪に加わっています。

私たちのホテルでは、地元食材を使用した指定メニューの売上の1%を同基金へ寄付する仕組みを導入しました。お客様がホテルでの食事を楽しまれることが、そのまま地域の取り組みへの支援につながる形です。集まった「海女さん応援基金」は、海女さんの後継者育成や浜の清掃、そしてアワビ・サザエの稚貝放流などに大切に活用されています。

2025年5月29日、鳥羽市、漁協、観光協会、そして本活動を支える人々の想いが一つになり、基金を活用した約1万個のアワビの稚貝放流が実施されました。稚貝は海女さんたちの手によって、天敵に食べられないよう岩陰へ丁寧に放たれました。
放流されたアワビは約3~4年の歳月をかけて成長します。そしてまた海女さんが採り、それがホテルのメニューとして提供される。「美味しく食べる」ことが「海と文化を守る」地域活動への参加になり、再び豊かな海を育んでいく。私たちはこの「食と資源の循環」の一翼を担うことで、地域貢献と持続可能な社会の実現を目指しています。

数年後、大きく育ったアワビが再びお客様の笑顔をつくるその日を夢見て。私たちは、地域を愛する方々の志を分かち合い、共に歩む存在であり続けたいと考えています。
これからも、各地で紡がれる地域と共に未来を拓くストーリーをお伝えしてまいります。

好循環サイクル